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衝撃の出会い
それは私がお菓子の修業に千葉へ出て、1年ほどしたある日の事でした。テレビで京都の和菓子屋さんの特集をしていました。その中で1件の上生菓子(お使い物や、お茶席でのあらたまった菓子の事)専門のお店のご主人が作られていた、わらび餅の映像は今も鮮明に覚えています。
雪平鍋の中に、水と砂糖で溶いたわらび粉の少し濁った白色が、強火にかけられみるみるうちにツヤツヤと輝く深いアメ色になっていく様子・・・ふるふると震えるアメ色のわらび餅をスルリと包み込む見事な手際・・・。「うわっ、すごい!!」技術という技術も無かったその頃の私は、感動しました。
そしてもう一つ、わらび粉の価格が当時1キロ1万2千円(うろ覚えですが・・・)位するという事に、とてもビックリしました。(ちなみに現在は1キロ2万円弱します)「食べてみたいなぁ」と思いつつも、わらび餅は期間限定ですし、他の本わらび粉で作るお店を見つける事も出来ず、泣く泣く帰郷。ますます食べる機会がなくなりました。
それから毎年「作ってみたいなぁ」「食べてみたいなぁ」という思いはありながらも、「わらび粉高いなぁ・・・」と断念。京都の材料屋さんにも「わらび粉だけで作ってはる菓子屋さんなんてありませんよ、ごくごく一部です」と言われる始末。でもそう言われると余計に作ってみたくなり、18年間二の足踏み続けてきましたが、やっと作る決心がつきました!
火にかけると、少しづつ固まりが出来たと思ったら、だんだんと深いアメ色のわらび粉がツヤツヤと輝いてきました。
こげないようにしっかりと混ぜ、しっかりと火を入れます。ゆらすとふるふる振るえ木べらですくうと、とろ〜んと流れ出します。準備していた飴を包もうとするのですが、コシはあるし、ふかふか柔らかでなんとも包みにくい(^^;)
なんとかかんとか包み上げ、きな粉をふって出来上がり!
早速食べてみました。
きな粉の香りがファ〜ッとして、口の中でとろ〜ん、フルフル、あっという間になくなりました。素朴だけれど何とも口あたりが上品で、すぐにもう1個食べたいと思う不思議さ。なんだか風情を楽しむという表現がピッタリな気がしました。
この伝統のわらび餅を、こんなに高い材料を使って作れるのも、お客様の支えがあってこそだなと感謝しております。
★アレルギー表示:黄な粉(大豆由来)
季節の贈り物や、集まりの際のお菓子・茶菓子として、新富大生堂の期間限定「わらび餅」をぜひお試し下さい! |
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